環境配慮製品(バイオプラスチック)

Bio Plastic

環境配慮製品(バイオプラスチック)

■■ バイオプラスチックとは ■■

化石資源をはじめとする枯渇性資源の使用削減、温室効果ガスの排出抑制、海洋のプラスチックごみの削減に向けて、バイオプラスチックの利用が注目されています。
「バイオプラスチック」は、植物などの再生可能な有機資源を原料とするバイオマスプラスチックと微生物等の働きで最終的に二酸化炭素と水にまで分解する生分解性プラスチックの総称です。

原料、製法、化学構造や機能は様々であり、それぞれの特徴を正しく理解して目的や解決したい環境問題に応じて適切な用途で使用することが重要となります。
引用元:環境省サイト(https://plastic-circulation.env.go.jp/shien/bio/bio
バイオプラスチックとは

■■ セルロースナノファイバーとは ■■

セルロースナノファイバー(CNF)は、セルロース分子鎖が伸びきり鎖の状態で結晶を形成している幅4‐20nmのナノ繊維です。 学術的にはセルロースミクロフィブリルと呼ばれ、鋼鉄の1/5の軽さで、その7~8倍の強度を有しています。
熱膨張係数もガラスの1/50。これは石英ガラスに匹敵します。
また、-200℃から+200℃の広い温度範囲で弾性率、剛性がほとんど変化しません。
一方で、200℃を越える温度に長時間曝されると熱による劣化が始まります。
可視光波長(400~800nm)に比べ十分に細いCNFは可視光の散乱を生じないため、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などの透明樹脂を、その透明性を大きく損なわずに補強できます。
木材は、その半分がCNFです。鉄筋コンクリートに例えると木材や竹の細胞ではCNFが鉄筋となりリグニンがコンクリートの役割を果たしています。
セルロースナノファイバーとは

■■ 環境に優しい製品作り ■■

再生可能な生物由来の有機資源であるバイオマスを素材として使っていても製品にする際、石油由来プラスチックなど環境に影響を与える素材と組み合わせていることがあります。 それでは弊社が目指す「環境に最大限優しい製品作り」にはなりません。
植物由来のバイオプラスチックに混ぜる素材を植物由来のセルロースナノファイバーに変えることで素材性能を向上させ、環境に優しい製品を作ることができます。
これらを金属や紙など他素材と分解できる製品設計であれば更に負荷が低減できます。
環境に優しい製品作り

環境に優しいポイント

  1. 原料となる植物は栽培時にCO2 を吸収しているため、大気中のCO2 を削減できる
  2. バイオマスは再生産し続けることで焼却しても大気中のCO2増加を大幅に抑制できる
  3. 製品自体を軽量化できるので輸送コストおよび輸送時のCO2 排出を削減できる
  4. 再生可能な有機資源を原料とするため、化石資源をはじめとする枯渇性資源の使用を抑えることができる

■■ 製品紹介 ■■

当社が取り扱っている樹脂の大半はポリスチレン、ABS樹脂、PPです。 プラスチック循環促進法に対応して、直近ではリサイクルプラスチックを使っていったとしても、近い将来バイオプラスチックへ置き換えることも準備しなくてはいけません。
そう考えた時、特にポリスチレンやABS樹脂といった材料にバイオで置き換える材料がないことに気が付きました。
そこで既存のポリスチレンをCNFバイオポリエチレンへ置き換えて成形した番号札を環境省の機関に提出してみると、LCAで16.5%のCO2削減という結果が出ました。
この数値は素材だけを植物由来に転換し、材料や商品の輸送、製造時の動力、使用後のゴミ収集と焼却、これらは全て石油由来のままと仮定した大変厳しい想定で出されたものです。
製品紹介

■■ 今後の展開・取り組み ■■

品質と環境に配慮した製品づくりを新たな使命とし、上図のように様々な製品分野への展開を見据え今後も環境技術の研究開発に努めていきます。
さらに、このたび新発売した製品をお使いいただくことで、お客様の事業活動や日常生活がより持続可能なものになることを祈っています。
弊社では開発・製作だけでなくバイオプラスチック全般の相談を承っています。
具体的に形やサイズが決まっていなくても構いません。
もし弊社で製作が難しい場合は協力会社様を紹介いたしますので、ご安心ください。
作りたい・欲しいと思ったものを一緒に形にしていきましょう。
今後の展開・取り組み